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マンション購入は中古のリノベーション？新築？それぞれのメリット・デメリット

マンションの購入を検討する際は、中古マンションをリノベーションするか、新築マンションを購入するかで迷うことがあるでしょう。 しかし、どちらかが必ず優れているというわけではありません。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の目的に沿って選択することをおすすめします。
そこで今回は、中古マンションを購入してリノベーションした場合と新築マンションの購入のメリット・デメリットをご紹介します。

中古マンションを購入するメリット・デメリット

まずは、中古マンションを購入してリノベーション（住居の大規模な改装）する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

中古マンションを購入、リノベーションするメリット
【1】選べる物件数が多い
中古マンションを購入する際、最大のメリットになるのは物件数の多さです。 新築物件が見つからない人気エリアも、中古であれば見つけられる可能性が高くなります。 住居さえ確保できてしまえば、リノベーションによって、新築とはまた異なる魅力を持たせることができるのは大きなメリットです。


【2】購入前の内覧が可能
新築マンションの場合は、モデルルームを見て間取りをイメージしなければなりません。 しかし、中古マンションであれば既に現物が完成しているため、実際に内覧することが可能です。 間取りを隅々までチェックしながら、リノベーションの方向性についてより現実的に検討できます。


【3】マンション内のコミュニティが形成済みなので実情があらかじめ確認できる
既に他の入居者が実際に暮らしているため、マンション全体で見たコミュニティの実情や関係性を見ることができます。 どういった層の住人がいるのか、ゴミ捨て場など共用スペースの利用状況はどうか、近隣トラブルの原因となる不安要素をチェックできるのはメリットの1つです。

上記の他に、「中古＋リノベーションのほうが新築よりもコストを抑えやすい」、「自分好みの間取り、内装にすることができる」といったメリットがあります。

中古マンションを購入、リノベーションするデメリット
【1】築年数が長いマンションでは構造部分、共用部の耐久性に不安がある場合も
築年数が長い中古マンションは、管理状況にもよりますが、構造部分や共用部の耐久性に不安があるケースも多いでしょう。 大規模な修理が必要になった場合、その後の修繕積立金が値上げされたり、一時金として追加の徴収があったり、入居者に負担が掛かる可能性があります。


【2】担保価値が低い
金融機関は「収入の安定性」と合わせて「担保価値」も見て、住宅ローンの審査をします。 住宅ローンは購入する物件を担保に融資を行うため、資産価値が高い新築と比較すると中古マンションを購入する際に融資が少なくなってしまう可能性が高いでしょう。


上記の他に、「工事などで住むまでに時間が掛かる」、「建物の構造によっては自由に設計できない場合がある」といったデメリットがあります。

新築マンションを購入するメリット・デメリット

では、新築マンションを購入する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

新築マンションを購入するメリット
【1】建物、設備がすべて新品
当然のことですが、建物や設備が新しい点は新築マンション最大のメリットです。 最新の設備が整っている場合は防災・防犯対策も充実していることが多く、購入者本人が暮らす際はもちろん、投資用マンションとしても魅力があります。

【2】資産価値が高いので住宅ローンが組みやすい
新築のため、中古マンションよりも資産価値が高く、住宅ローンの借り入れがしやすい点は大きなメリットです。 中古マンションだと、金融機関によっては借入期間に制限が加えられることがありますが、新築マンションであれば心配は不要です。

【3】瑕疵（かし）担保期間が長い 新築マンションを購入すると、売主や施工会社が10年間の瑕疵（かし）担保責任（住宅に隠れた欠陥があった場合に補償する義務）を負うことになります。 中古マンションの場合は、売主の瑕疵（かし）担保責任が免責となるケースもあるなど、瑕疵（かし）担保の期間については新築が最も長くなります。

上記の他に、「仲介手数料が掛からない」、「固定資産税などの減免措置」といったメリットがあります。


新築マンションを購入するデメリット
【1】購入前に内覧ができない
新築マンションの購入では、まだマンションが完成していない状態での先行販売がほとんどです。 そのため、モデルハウスで購入を検討する必要があります。 実際の間取りや広さと異なる場合もあり、イメージ通りの物件かどうか、実際に居住してみるまで分からない点は大きなデメリットです。


【2】購入時の価格が高く、購入後に資産価値の減少が大きい
新築マンションの場合、資産価値が購入から5年程度で大幅に減少すると言われています。
マンションは築年数が15年を超えたあたりから、資産価値はほとんど減少しなくなるため、中古マンションは購入時の価格と売却価格の差がほとんど無いケースも考えられます。


上記の他に、「中古に比べ販売件数が少なく、希望のエリアに新築の売り出しが無いことも多い」、「立地によって価格が高く設定されている」といったデメリットがあります。

おわりに

今回は、中古マンションを購入してリノベーションした場合と新築マンションの購入のメリット・デメリットをご紹介しました。
双方にメリットとデメリットがあるため、自分の年齢や環境、人生設計などを考慮して購入を検討する必要があります。 それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、最適なマンション購入を目指しましょう。

（平成29年6月）