急な転勤で家を売りたい!困ったときに早期に不動産を売却する方法

急な転勤で家を売りたい…そのような場合は、迅速に所有している不動産を売却しなければならないこともあるでしょう。
引っ越しや仕事の引き継ぎなどで、不動産の売却に時間を割いていられないとお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、急な転勤など、困ったときに早期に不動産を売却する方法をご紹介します。






不動産会社の直接買取を利用する

家を売却する際は不動産仲介会社と媒介契約を結んで売買を行うのが一般的ですが、 「急な転勤で家を売りたい」といった場合には、買主を探す時間も惜しいというのが本音ではないでしょうか。

もし、転勤先に引っ越してからも家がなかなか売れずに売却期間が長引いてしまうようであれば、場合によっては、住宅ローンと新居の住宅費用の二重払いとなるため、 家計に大きな影響を与えてしまいます。 また、引っ越しや新生活に必要な資金を工面するのが難しくなってしまうケースも考えられるでしょう。

「早期売却」を目的とする場合は、不動産会社に直接買取を依頼するのがベストです。 仲介よりも早く確実に家を売ることができます。 売却価格を懸念して直接買取を避けたいと考える方もいるかもしれませんが、直接買取のメリットは意外と多く、状況によっては仲介による売買よりも大きなメリットが得られるでしょう。




直接買取の流れ

まずは、不動産会社の直接買取を依頼することになった場合、どういった流れで取引が進んでいくのか確認しましょう。

【1】不動産会社に査定依頼
仲介の場合と同様に、不動産会社に査定の依頼をします。不動産会社は直接現地を訪れて、物件の立地や状態を確認して査定を行います。

【2】買取価格の提示を受ける
査定が完了すると不動産会社から買取価格が提示されます。 仲介の場合は売却が見込める金額を査定価格として提示しますが、直接買取の場合、実際に不動産会社が買い取ってくれる金額が提示されます。

【3】売却スケジュールの打ち合わせ、必要書類の準備
買取価格を確認して売却を決めた際は、引き渡しの条件などを決定して売却スケジュールの打ち合わせを行います。 その際は、以下のような必要書類も準備します(必要書類は若干異なるケースがあります。不動産会社に事前に確認をしておきましょう)。

・権利書(登記済証あるいは登記識別情報)
・固定資産税の納税通知書
・管理規約(マンションの場合)
・建築確認通知書(戸建ての場合)
・設計図面や測量図
・実印
・印鑑証明書
・身分証明書
・住民票(現住所と登記住所が違う場合)
・収入印紙
・ローン残高証明書

【4】売買契約の締結
打ち合わせで決めた契約日になったら、不動産会社との正式な売買契約を結びます。 契約書に沿って契約内容を読み合わせ、物件状況などを確認します。 同意の上で記名・捺印を行い、手付金を受け取れば契約締結です。

【5】引き渡し、売却金の受け取り
抵当権の抹消手続きや引っ越しなど、引き渡しに向けての最終準備を行います。 事務的な手続きで必要なものについては不動産会社が教えてくれます。指示にしたがって準備を進めましょう。

引き渡し当日は司法書士立ち会いのもと、売却金の受け取りなど、最終的な手続きを行います。無事に引き渡しまで行えれば、取引は完了です。




直接買取のメリット

不動産会社の決済のため、早期に売却ができる
仲介の場合、買主が見つかるまでに時間が掛かるほか、買主が見つかってからも不動産会社が間に入って取引を進めていくため、時間が掛かってしまいます。

一方で直接買取の場合、買主は不動産会社です。 買主を探す必要がないだけでなく、取引の進め方も熟知しているため、決済までの時間をより短縮することができます。 仲介よりも圧倒的に早く売却できることが、直接買取の最大のメリットと言えるでしょう。


早期に現金化できるため、資金計画が立てやすい
不動産会社は基本的に即決で決済まで進めてくれるため、一般的には最短で1日、何らかの事情で長引いたとしても1カ月以内には現金化してくれます。 売却後の資金計画を立てる際に困らずに済む点は、かなりのメリットと言えるのではないでしょうか。


仲介手数料が掛からない
仲介の場合は、依頼した不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。 しかし、買取は「仲介」ではないため、仲介手数料は発生しません。 諸費用が減らせることで、資金計画に思わぬ見落としが出てしまうリスクも抑えられます。


瑕疵(かし)担保責任が免除になる
不動産会社へ直接買取を依頼すると、瑕疵(かし)担保責任(物件引渡し後3ヶ月以内に欠陥が見つかった場合は売主が修復しなければならないという義務)を免除にすることができます。 瑕疵(かし)担保責任が免除になることで後々のトラブルを防ぐことができ、安心して新たな生活をスタートできるでしょう。




おわりに

今回は、急な転勤など、困ったときに早期に不動産を売却する方法をご紹介しました。 不動産を早期に売却したい際には、不動産会社に直接買取を依頼することをおすすめします。 短期間で売却できるので早期の現金化が見込めるだけでなく、仲介手数料が掛からない、瑕疵(かし)担保責任の免除、その後の資金計画が立てやすいなど、多くのメリットがあります。 急な転勤の際は、選択肢として不動産の直接買取を覚えておくと良いでしょう。

(平成29年6月)





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