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ホームステージングとは？家具を利用して家を高く売却する方法

家を売却する際は、「高く」「早く」売却したいと誰もが思うはずです。 そのためには、家を見に来た買主に物件の良さを感じてもらい、実際に暮らす様子をイメージしてもらうことが重要です。
そこで今回は、売却する家を魅力的に演出するホームステージングについてご紹介します。

ホームステージングとは？

ホームステージングとは、居住していない（空室の）物件を売却する際に、室内を家具や小物で飾り、魅力的に演出することで物件のイメージアップを図るものです。 住宅をさまざまな手法で魅力的に演出することで、家を売りやすくすることを目的としています。

ホームステージングは「売る」ことを強く意識して演出するため、インテリアコーディネートとは似て非なるものです。 物件のアピールポイントを強調しつつ、短所をうまくカバーすることで、買主の購買意欲を刺激します。

新築物件の販売などでよく見られる、モデルルームを想像すると分かりやすいのではないでしょうか。 新築物件をすてきなインテリアによって魅力的に演出し、物件の魅力を高めています。
ホームステージングによって室内を魅力的に演出することで、より早期の高額売却へとつなげることが期待できるのです。

現在では、ホームステージングを住宅の中古販売に採用するサービスが増え始めており、購入を検討する買主に対して、物件の魅力をアピールする方法として注目されています。

ホームステージングのメリット

【1】魅力を視覚的に強調でき、候補として頭に残りやすい
ホームステージングによって物件の良さを強調することで、魅力を視覚的にアピールすることができます。
すてきなインテリアはそれだけで頭に残りやすく、買主が自宅に持ち帰って検討する際に候補として残りやすくなるでしょう。


【2】販売価格を落とさずに売却しやすい
印象が格段に良くなり、他の物件との差別化が図れるため、販売価格を落とさずに売却しやすくなります。
何も無い空き部屋状態の物件よりも、インテリアが充実している物件のほうが価値を感じやすいものですが、場合によっては相場以上の価格で売れるケースもあるようです。


【3】具体的な検討を促し、販売期間が短縮できる
代表的な家具の配置はもちろん、家具を配置し終わった空間をイメージできるため、デッドスペースの活用法などを含めて、具体的に検討してもらうことが可能です。
具体的にイメージしやすいと購入の検討もはかどるため、購入希望者が即決しやすくなると言えるでしょう。したがって、販売期間も短くなりやすい傾向があります。


【4】弱みを目立たせず、買主の購買姿勢に好影響をもたらす
インテリアを充実させることで第一印象が良くなるだけでなく、傷やへこみといったネガティブな要素を目立たせない効果も見込めます。
殺風景な室内だと、見学に来た買主は悪い点ばかりを探してしまいがちです。ホームステージングは、買主の購買姿勢にも影響を与えて、前向きな検討を促します。

家具を利用して家を高く売却する方法

欧米では一般的なホームステージングですが、日本ではまだ定着していません。 コスト面や効果などを考慮すると専門の業者に依頼するのがベストではありますが、自分自身で行うことも可能です。 自分で行う場合は、以下のようなポイントを意識すると良いでしょう。

【1】シンプルな家具ですっきりと。すてきな生活を演出する
ホームステージングによって、より早く高額で家を売却するためには、幅広い方に受け入れてもらいやすいシンプルなインテリアを意識することが大切です。

例えば、無地のソファや木目調のテーブルなど、購入後の生活をイメージしやすい家具はおすすめできます。


【2】テーマはしっかり考える。統一感のある空間に
テーマや雰囲気が統一された空間は魅力的に感じやすいものです。 インテリアコーディネートとも共通する部分ですが、部屋のコンセプトをしっかりと決めることで、メリハリのある部屋に仕上げることができます。
色や形、材質など、統一感を持った家具を選ぶように心掛けましょう。


【3】照明や小物で雰囲気づくり。購買層を意識して
ホームステージングは家を売却するために行うわけですから、その家の立地や購買層を意識しておくことも重要です。
ファミリー層を意識してカラフルで柔らかい素材の家具をそろえたり、高い年齢層を意識して落ち着いた照明や重みのある色合いの家具をそろえたり、ターゲット層を意識することで、より効果的なホームステージングが行えるでしょう。

おわりに

今回は、売却する家を魅力的に演出するホームステージングについてご紹介しました。
ホームステージングを行う上で最も重視したいのは、第一印象です。 シンプルなインテリアや好感を持てる香りなどを駆使して、買主の心をつかみましょう。

また、不動産会社に相談すればホームステージングの専門業者を紹介してもらえる場合があります。 自分で行う場合は、家具のレンタルを利用したり、インテリアコーディネーターに相談したりしながら進めると良いでしょう。
今後、中古住宅の販売で主流となっていくことが予想されている、ホームステージングを一足先に取り入れてみてはいかがでしょうか。

（平成29年7月）