マンションは高齢者に優しい


私は野村不動産アーバンネットの社長在任中の約10年の間に、親しい方々からお住替えの相談をいただきお手伝いをした経験から、 「歳を取ったらマンション住まい」が持論となりました。


ケース①

・W様は軽井沢に大変お気に入りの別荘をお持ちでしたが、駐車場から階段を歩いて別荘に入れなくなってしまったということで売却のご相談に見えました。
「歳をとっても利用できるように気を付けて平屋で設計したが、まさか家と道路を繋ぐ階段が降りられなくなるとは思ってもいなかった」 と愛着のある別荘を手放す決心をされました。

ケース②

・Y様は設計士に頼んで建てたご自分の希望どおりの一戸建てにお住まいです。
しかしお年を召されて、いいと思ったユニークな設計が重荷になって来たというお話でした。
凝った設計のため維持費や修繕費がかかり、奥様の体調が悪いこともあってマンションに移りたいというご要望をいただきました。 しかし残念ながら奥様のご病気が進行し引越はできなくなりました。

ケース③

・М様は奥様と二人暮らしになり、広い家と庭が負担になったという理由で、 お元気なうちに一戸建てから、マンションへの買替えに成功されました。
「こんなに楽で暖かいとは思わなかった。もっと早く変わればよかった。」とМ様は言われます。 お会いするたびに何度もこのお話と、うまく売却と購入が繋げられたことへ感謝のお言葉をいただきました。

ケース④

・О様ご夫妻は相当のご高齢になられてからマンションに買替えられました。 現在もお元気ですが、「マンションに変わっていなかったら長生きはできなかった」と言われます。 О様は鍵をかければ簡単に外出できることが元気につながっているとお考えです。

終わりに


世界一の長寿国日本で、これからの長い老後をどう過ごすか、 いろいろお考えの方もおられると思いますが、ぜひお住まいのことも一緒にお考えになってください。
かつては賃貸住宅から出てマンションを購入し、子供の成長とともに郊外の一戸建てに買替えて、 そこが終の棲家という流れが一般的でした。しかし私が体験したいくつかの例をお示ししましたように、一戸建ては高齢者には優しくありません。 フルフラットに段差をなくしても、家の外の階段の数段が障害になることがあります。マンションのように家の中全体が暖かいということは稀で、 お風呂と脱衣所の温度差が心臓に影響を与えます。お庭や戸締りが大変で、外に出るのが億劫になります。

そこで持論です。高齢者の場合は一戸建を終の棲家にしないで、なるべくお元気なうちに、マンションへお買替されることをお考えになったらいかがでしょう。 引越には気力体力が必要です。いま不自由を感じていなくとも早めに手を打たれた方がよろしいと思います。

北村 章






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