家を売る目的をしっかり確認しよう!住宅売却の成功例と失敗例

住宅を売却する理由は人によりさまざまです。 しかし、どんな理由があっても、それまでの住宅を売却してしまえば新たな住居で一から始めることになるわけですから、絶対に後悔したくはないでしょう。 そのためにも、住宅売却で実際にどのような成功例や失敗例があるかは、気になる方も多いと思います。
そこで今回は、住宅売却で実際にあった成功例と失敗例をご紹介します。





住宅売却の成功例

【成功例1】担当者との信頼関係が大切
Aさん夫婦は、大手の不動産会社と専任媒介契約を結びました。 大手だけあって内覧者の申し込みも多かったのですが、なかなか買い手が決まらず、気付けば3カ月の契約期間が過ぎてしまいました。 相談も兼ねて住居を購入する際にお世話になった不動産会社を訪れたところ、親身に話を聞いてくれたため、媒介契約することにしました。 Aさん夫婦の希望に沿った丁寧な販売活動によって、1カ月後、無事に売買契約を結ぶことができました。

不動産会社が有名だから売却できるわけではありません。 小さい不動産会社であっても、担当者との信頼関係を築けるかどうかを重視したほうがうまくいくこともあるようです。



【成功例2】専属専任媒介契約で成功。目的を明確に
Bさんは、長い付き合いのある不動産会社と専属専任媒介契約をして、住宅を売却することにしました。 1週間に1回以上の活動報告があったため、状況が把握しやすく、細かな希望や相談にも応じてもらうことができました。 Bさんが売却の方針を決めかねている際も不動産会社のほうから具体的な提案を示してもらえたため、悩む時間を短縮でき、素早く決断することができました。 その結果、予想より早い段階で、満足のいく売買契約へとつながりました。

信頼できる不動産会社を知っている場合、専属専任媒介契約がおすすめです。 レインズへの掲載は5日以内で細かな活動報告もあるため、より迅速な売買が期待できます。 事前に目的を明確にしておき、担当者に伝えることで、より希望に沿った方針で販売活動を行うことができるでしょう。



住宅売却の失敗例

【失敗例1】担当者の意見に耳を傾けず大失敗
Cさんは、昔なじみの信頼できる不動産会社と媒介契約を結び、相場が2,500万円の住宅を、無理を言って3,000万円に設定して売り出しました。 1週間ほどすると2,500万円で購入したいという希望者が現れ、担当者はぜひ売るべきだと提案しましたが、契約期間はまだあるという理由でCさんは希望者の申し出を断りました。
しかしその後、新たな購入希望者は現れず、他にも売却物件が多数出たため、価格が下がり、最終的には2,000万円で売買契約を結びました。

信頼できる不動産会社と媒介契約できたとしても、売主が冷静でなければ失敗するリスクは高まります。 自己判断に走るのは避け、住宅販売の専門家である不動産会社の提案やアドバイスにもきちんと耳を傾けるようにしましょう。



【失敗例2】相場を大きく超える価格査定には注意
Dさんは複数の不動産会社に査定を依頼し、最も高額の査定だった不動産会社と媒介契約しました。 2カ月ほどたっても一向に売れなかったので相談したところ、値下げを提案されました。 それでも売れず、何度も繰り返し値下げして、契約期間ギリギリで売却できたのですが、気が付けば最初の査定の半分以下の価格になっており、さらに同じ条件の物件相場より低い価格になっていました。

残念ながら一部の不動産会社は、媒介契約を結ぶために相場を大きく超えた高額査定を提示してくることがあります。 そのような不動産会社と媒介契約しても、実際には相場どおりで売却することになってしまうケースが多いようです。



おわりに

今回は、住宅売却で実際にあった成功例と失敗例をご紹介しました。 成功や失敗と一口に言っても、売主によってその尺度は異なるため、結果的に売れれば成功という方もいれば、希望どおりの価格で売れなければ失敗という方もいることでしょう。 全ての方に共通して言えるのは、「売る目的を明確にして売却にのぞむことが大切」ということです。 目的が売却額であれば、契約期限内に売れなかった場合も想定して、コストを最低限に抑えて売却する方法を事前に練っておくことが重要でしょう。

(平成29年6月)





ご相談など、お気軽にお問い合せください。

お問い合わせボタン